垢抜けない印象の樹を再生

摘要

今回、広瀬氏に手がけていただく素材は、山木鉢上げ15年生の赤松です。 赤松独特の赤い幹肌は、時代感充分の肌荒れを見せています。 ただ、まだ整姿していないこともありますが、樹全体に締まりのない印象を受けます。 樹冠部の二本の枝の配置が良くないことと、幹の絞り込みが足りないことがその原因のようです。 特に幹の曲は、特徴的な幹模様にも関わらず、いまいち躍動感が感じられませh。側面から見ると、平面的で前後に働きがないのもわかります。 これではせつかくの長所が生かしきれず、このまま整姿しても垢抜けない印象はぬぐえないでしょう。 広瀬氏にこの欠点を改善していただきました。