国際的視点から日本の食育を考える

摘要

食育については、農林水産省はもちろん、いま教育界が非常に熱心に考えているようになってきている。これまでの教育は、知育、徳育、体育の三つを柱としていたが、生命の根源である食物についての教育 － 食育がなされないから、社会でいろいろな問題が起きてきたと考えられる。 だから、食育を教育の柱にしようというのだ。 日本は、栄養の知識が進み、教育程度の高い国であるにもかかわらず、子どもたちの食生活がおかしくなってきている。 肥満が健康に良くないという話はずいぶん前からされているのに、すべての学年において肥満児が増えている。