CCTV力メラによる被災状況の把握手法一ノイズを除去して「把握したい変化」を画尋 検出するアルゴリズムの検証一

摘要

本稿では、地震発生直後の限られた時間内に得られる画像列からノイズを除去して「把握したい変化」 のみを検出するアルゴリズムについて検証した。ただし、地震による被害とみなせる一般的なサンプル画像が少ないことから、ノイズを含みやすい「晴れの日」「風のある日」「霎の日」「夜間」という4つの代表的な画像列に対して「把握したい変化」を定義した疑似画像を用いた。このような条件で検証した結果では、変化を検出するアルゴリズムとして「2次元画素値ヒス卜グラムの方法」を用いると5枚の画像列で誤検出を 100%防ぐ結果となつた。今後はこのアルゴリズムに含まれる調整パラメータsについて、運用している CCTVカメラで撮影した実際の画像を用いて調整し、 精度を向上させて試験運用することを予定している。