分子標的薬卜セラニプ，イマチニプ

摘要

トセラニプは，日本で初めて動物用に認められた抗腫瘍薬である。マルチターゲット型チ口シンキナーゼ阻 害薬で本来の適応は肥満細胞腫である。適応外使用となる力5,さまざまな固形癌に対して維持病変を含めた有 効性が報告されている。一般的な殺細胞性の杭がん薬と比べて重篤な有害事象が認められることはまれであ る力;，有害事象の出方やタィプが異なるため注意が必要である。イマチニブは，トセラニプとは異なりc-K/T遺伝子変異を有する肥満細胞腫とGISTに対して使用される こと力；ほとんどである力，有害事象が少ないことがメリットである。