ステッピングモータの種類と用途

摘要

ステッピングモータは、駆動するコイルの切り替えと電流の向きの切り替えとにより一定角度ずつ回転するように作られたモータである。 フィードバック制御のためのセンサや回路が不要であり、位置と速度とを同時に制御するのに適した安価なサーボモータとして広く利用されている。ステッピングモータは、トルク発生のための磁気回路構成によって次の3種に分類されることが多い。 本稿では、PM形ステッピングモータの新しい利用分野に注目して、デジタルカメラなどの小型携帯画像機器、情報機器への利用を想定して開発された超小型ステッピングモータと自動車の速度計、エンジン回転数計などの指針を正確に動かすために開発されたステッピングモータを取り上げ、その特徴と特性について述べる。