アコャガィ赤変病 -アコャガィ-

摘要

1994年から西日本の一部の真珠貝養殖場で軟体部の赤変化を伴う死亡が発生し、その後1996年には西日本の主要真珠貝養殖場で同様の症状を示す大量死が顕在化した。その死亡率は最大g%に達し、さらに本大量死はこの後毎年つづけて発生したため、日本の真珠貝養殖業は壊滅的な打撃を受けた。罹病したァコャガイは夏季から秋季にかけて閉殻筋を含む軟体部が赤色から茶褐色に着色し、その後急激に衰弱して死亡する。一部生残した貝は、水温が低下する冬季には着色も薄れ回復に向かう。