GM Report: Point-of-Care超音波を系統的に学ぶ Ultrasound Leadership Academy (超音波遠隔学習コ一ス）を終えて

摘要

近年、欧米を中心としてPoint-of-Care超音波 (以下、POCUS)という概念が広がってきている。 日本でもP〇CUSをテ一マにしたハンズオン?セ ミナ一や書籍や雑誌を目にする機会が増えている。 POCUSとは、診療現場でリアルタイムに必要な情 報を得ることに的を絞つて施行される超音波検査で ある。これまで救急や集中治療などの分野で用いら れることが多かつたが、最近プラィマリ?ケァ领域 にも急速な広がりを見せており、2016年には米国 家庭医療学会（AAFP)も、POCUSに関する研修 力リキュラムガイドラインを作成している。 一方、今年度から新専門医制度が開始された日本 の総合診療分野においても、整備基準の研修力リ キュラムの項には「経験すべき診察.検査等」とし て、超音波検査（腹部、表在、心臓、下肢静脈）とい う記載がある。やはり、これからの総合診療医に 超音波検査技徘Jが求められることが窺えるが、国内 のカリキュラムには、具体的な到達目標や活用方法 についての記載が見当たらない。