新?中華街—世界各地で「華人社会」は変貌する——

摘要

本を読む際に,まず図表を見るのが習慣となっている.図表を見れば.書籍の主旨と内容を手早く把握することができる.「中華街」や「チャイナ夕ウン」という言葉は,よく目にするものだが,本書を開いて,目次の次に出てきたチャイナタウンの分布図には驚かされた.アメリ力?力ナダ.日本?韓国?東南アジア,アフリ力?オセアニア?南米,ヨ一ロッパの4面に構成されたこの分布図を見ると,世界にはこれほどチャイナタウンが存在しているのか,その数の多さも,範囲の広さも目を疑ってしまった.これだけ重要な社会現象であれば,チャイナタウンを研究する意義と重要性が自然に理解できる.