黒毛和種と日本短角種の枝肉形質にCW-2 およびGHの各遺伝子多型が及ぼす影響

摘要

黒毛和種の枝肉形質との関連が報告されているCW-2, CW-1,のSNPsについて，岩手県 内の黒毛和種と日本短角種における多型頻度と枝肉形質への効果を混合モデルにより調査した.黒毛和種で は，が枝肉重量，ロース芯面積，バラの厚さに，は枝肉重量，口一ス芯面積への効果が認めら れた.しかし，の2力所のSNPsと枝肉形質との関連は認められなかった.CW-2との2力所 のSNPsで枝肉重量の遺伝分散に対して説明できる割合は30%を占め，特には非常に寄与率の高い マ一カーである.一方，曰本短角種ではCW-2が皮下脂肪厚に効果が認められたが，遺伝子頻度が極端に偏つ ておりほぽ固定されていた.黒毛和種ではCW-2とCW-1 A7のSNPsが枝肉形質の改良マ一力一として利用 価値があるが，日本短角種では独自のQTL探索が課題である.