進む農政改革

摘要

かつては農業関係者に向けて書かれていた白書が、最近は国民に向けたものに大きく変わってきたと思います。最初に池渕さhから、今年の白書の特徴について、解説を含めてお願いします。 世界経済がグローバル化し、農産物の輸入も伸びているなかで、人口は減少局面に入り、農業は大きな転換期を迎えています。 白書では農業の新生元年と位置づけていますが、今年は3つの政策改革が一体的に導入されます。1つめは、全農家を対象とした品目ごとの経営安定対策に代わって、担い手を明確化したうえで、その経営の安定を図る品目横断的経営安定対策を導入すること。2つめは、これまで国の主導でおこなっていた米の需給調整を、農業者や農業者団体が主体的におこなうシステムに移行すること。3つめは農地。 水。 環境保全向上対策といいまして、農地、農業用水などの農村資源を地域一体で守っていこうというとりくみです。