宮崎在来野菜「佐土原」ナスの品種改良品種間、雑種間後代の特性調査

摘要

宮崎在来野菜の「佐土原」ナスは、長ナス で戦前から九州の団地を中心に露地栽培用の 重要な品種として位置づけられており、九州 以外にも焼きナスとして最高の肉質が評価さ れ、'鉛筆ナス，、'久保ナス，、'ャキナス，等地方 在来野菜のルーツとも言われている。しかし1960年代になつてから一代雑種（F0力《急速 に進み、ナスは濃い黒紫色が良いとされ「佐 土原」ナスは赤紫色をしているため、ナスの 標準規格に外れ、敬遠されるようになり、生 産現場から消えていった。そこで、「佐土原」 ナスの復活を図るため、本研究室では20 0 7年よりその弱点である色ムラと低い病害抵 抗性の改善を研究している。本研究では病害 耐性付与を目的として「佐土原」ナスと近縁 品種との交雑により、交雑雑種を獲得したう え、それらの特性を調査したのでここに報告 する。