日本ゼオンの合成ゴム事業、主要市場はアジアへ～変化へ対応－新たな用途広がる／適地体制と柔軟な事業運営が課題－

摘要

日本ゼオンの合成ゴム事業が好調だ。主力かつ最も注目を集める自動車向けゴムのほか、ブエール掘削機器用部品、地味ながらも着実に市場が広がる履物（靴底）用途など、長期的に安定した需要が見込まれる分野で存在感を高めてきている。近年はグローバルでの生産 体制の最適化や技術サポート体制の強化なども進めており、中期計画で掲げる「成長市場 へのグローバルな対応による強い事業のさらなる強化」という目標の具現化に向け、技術 開発や設備投資も推進していく方針だ。