胃癌高危険群同定の疫学研究 PG法とHP抗体を用いた胃癌発生率調査

摘要

胃癌は，我が国の癌関連死の主要な原因になり久しい．我が国では胃癌対策として胃Ⅹ線検査を癌検診に導入し，胃癌死亡率減少という成果をあげてきた．しかし，胃癌検診の現況では，受診者の減少や診断精度，費用対効果などの間蓬から改善が求められていることも事実である．一方，近年検診対象の絞り込みを目的に，慢性萎縮性胃炎の血清学的指標である血清ペプシノゲン（PG）値を検診に導入し，多施設から有用性について報告されている.