板鍛造における面圧依存型摩擦法則の構築

摘要

板鍛造は中厚板材に鍛造加工を適用した加工法であり， 近年では絞りや曲げなどの板成形加工法と据込みや押出し などの冷間鍛造加工法を組み合わせて，高精度で複雑形状 の製品を成形できるように進化してきた.しかしながら， 板锻造は板成形に比べて板材が金型と接触する面が多く面 圧も高いため.加工荷重が増大しやすく，また，棒線材の 冷間鍛造に比べて自由表面が多く，材料の流れを予測しが たい側面を持っている.板鍛造の工程開発などでは有限要 素解析（FEM)などのシミュレ一シヨン技術が活用されて いる.しかし高精度の成形品が要求される場合，解析の高 精度化といった観点では摩擦モデルが課題の一つとなって いる.