有形固定資産

摘要

化学業界は典型的な装置産業であり，大手企業では帳簿価額ベースで数千億円から1兆円レベルの有形固定資産残高を有している。このため，化学業界の会計における重要な論点も，有形固定資産に関するものが必然的に多くなってくる。本稿では，化学企業の会計に大きな影響を与える可能性があると考えられる減価償却方法の決定，耐用年数の決定，およびコンポーネント·アプローチの3つを取り上げる。なお，本稿において意見にわたる部分は，筆者の私見であることをご承知いただきたい。