ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療のガイドライン

摘要

ステロイドは抗炎症作用のみならず，抗免疫作用をも期待してさまざまな科で用いられている.内服のみならず外用，吸入，静脈投与，関節腔投与，筋肉注射など， あらゆる投与方法であらゆる力価のステロイドが，さまざまな期間使用されている.今日の医療現場では，治療薬としてのステロイドは必要欠くべからざる薬剤として，科の隔てなくもつとも多用されている薬剤の一つである.その一方で，ステロイドの副作用の多さは臨床家の悩みの種であり，その中でもステロイド性骨粗鬆症は頻度が高いことが報告されている.