低木類のマット化可能植物とその育苗方法

摘要

低木類を中心にマット化可能植物の検索を行った。試験は供試植物をそれぞれの増殖特性を考慮しマット容器（25×25×H4Cm2連）に定植し、おおよそ1年を目処に育苗し、地上部被覆が80％以上になった樹種のマット化程度を調査した。用土は赤土、ピートモスおよびパーライトの体積等日華混合（以下用土はすべて同じ）、施肥は被覆複合ハイコントロール085－N180（N－P－K＝10－18－15、以下「ハイコントロール」）を用土1%当たり4gを基肥として用土に混和した。 調査はマット植物を地上1m程度の高さから落下し、剥離した土壌の重量を落下前のマット全体の重量で除した倍、崩壊率を測定した。 崩壊率が小さいほどマット化が容易であり、これによってマット化が「容易」、「可能」および「困難」の3段階に分類した（表1）。