果樹生産の21世紀展望

摘要

日本の果樹生産が輸入果実に圧迫されて久しい。 表1に示すように、平成10年の国内生産量394万1に対して輸入量は411万t、自給率は49％だった。 しかし、輸入果実の内訳を見ると、生鮮151万－に対し、加工260万tと加工による輸入が圧倒的に多い。 この多くは果汁である。 生鮮は果物屋やスーパーの店頭に並ぶので日立つ。 これに対して果汁は工場で、カンやビンに詰められるので目立たないが、生鮮果実に換算すると、その輸入量が多いのに驚く人が多い。 まず、果樹農家は、相手が輸入果汁であることを認識する必要がある。