福島県におけるモモ、ナシの害虫の動向と防除対策 ～ハダニ類に対する天敵利郵こよる密度抑制～

摘要

福島県のモモ。ナシ、リンゴの害虫防除においては、交信かく乱剤を基幹防除とした殺虫剤削減防除体系が確立されている。　二〇〇七年度の交信かく乱剤の設置面積は、モモが一二七六ha（栽培面積の七二％）、ナシが九四七ba（七人％）、リンゴが七三七ba（四七％）、合計二九六〇ha　（六五％）と全国一であり、交信かく乱剤は果樹栽培にとって欠かせない防除資材となっている。　殺虫剤削減防除体系では、有機リン剤の使用回数が大幅に削減され　（ナシでは一九九人年度の九剤から二〇〇七年度には二剤に削減）、その代わりに土着天敵に対し影響の少ないネオニコテノイド剤やIGR剤、BT剤の使用回数が増えている。