科学における主役とわき役－その誤認の罪と罰－

摘要

雑誌「選択」の2009年4月号に〔メディアに欠落する「科学知識」〕なる記事が掲載され，最近の新聞の科学関係記事に対する私の不満が代弁されており大きな満足をおぼえた次第である。その内容の概要は，3月19日付の毎日新聞神奈川版に「相模原市のK氏が電磁力を応用した高効率な小型発電装置を開発」（一口で表現するとネズミ講式エネルギー無限増殖機関）という記事が掲載されているが，これは科学の世界で不可能とされている「永久機関」を肯定するもので新聞関係者の反省を求めている。