超小型ロボット飛行機の開発：小型飛行ロボットを支えるモジュール技術

摘要

超小型の飛行体にカメラなどのセンサ機材を搭載して、自律的に偵察飛行させることによって、近づくことが困難な場所の情報を取得しようという試みが、世界中で検討されている。 この飛行体は、テロ·犯罪現場などに対する偵察や監視任務を対象としている。 ここでは、日本電気㈱が進める超小型ロボット飛行機の開発について紹介する。 「あの丘（森）の向う側はどうなっているのだろう？」「この建物の屋上に避難した人はいるのか？ 」。 このような疑問を手軽に解決してくれる可能性のある技術が、現在世界中で検討されている。 翼長数十cmの飛行体にカメラなどのセンサ機材を搭載して自律的に偵察飛行させることにより、近づくことが困難な場所の情報を取得しようという試みである。 この飛行体は、災害現場やテロ·犯罪現場あるいはNBC（核(Nuclear)·生物(Biological)·化学(Chemical)）汚染地域に対する偵察や監視任務を対象とし、飛行機能のほかにカメラなどを搭載できるように設計される。 小型であるがゆえに、1名ないし2名の人員で容易に携行でき、現場付近から発進させ、あらかじめ設定された経路を自動飛行しながら、搭載カメラにより目標とするフィールドの映像を手元のモニタ／コンピュータに表示させることが可能となる。