都市計画された衝で育まれる自然観 - つくぼ市を事例にして

摘要

都市計画された街で育つ子ども達には，どんな自然観が育まれるでしょうか？ 多くの方は，人工的に造られた徳では本物の自然が少ないため，自然観は十分には育たないと危惧すると思われます．私もそのように考えますが，それ以前に，現代の子ども達が直面しているもっと深刻な問題，いわば自然観がテレビなどのバーチャルな情報から与えられているということに危機感を覚えます．それゆえに，人工的に造られた街といえども，そこに残された，またはその環境に適応した自然環境を介して自然を体験し実感することが，極めて重要であることを強調したいと思います．つくば市は東京などと比較すると，周辺地城に昔ながらの自然が残っています．また，中心部には多くの緑地が公園として残されています．いわば人口密集地ではなく，田園地域に設計された街です．それゆえ，意識すれば，多くの自然を見出すことができます．以下，その特徴を周辺部の既存の集落と比較しながら記述し，最後に豊かな自然観を育むための方策を提案します．