ロボカップの難しさ

摘要

私は学生時代からロボカップ[Kitano 98]という自律ロボットによるサッカーや災害救助を題材とした国際シンポジウムおよび競技会に参加している．自律オブジェクトに関する研究の応用として始めたのであるが，研究の成果が試合の勝利につながることは，研究に対するモチベーションを向上させ，次の研究へとの原動力となってくれた．しかし実際に勝利しても，ご指導いただいていた先生に報告したときには褒めてもらえるどころか「勝ったのはうれしいことだが，もっと研究しなさい」との厳しいお言葉を頂戴してしまったのは懐かしい思い出となっている．