モデル縮退技術とソフト·ハード協調型モデルベース開発

摘要

半世紀近くにわたり一貫してSDPDの実現を進めて来たANSYS社の技術を用い，CAE要素設計で得られた精密なシミュレーション結果を，モデル縮退により各種プラントモデルに同定し，ハードウェアのシステムレベル設計に活用することが可能である．さらに，新たに加わったSCADE 製品がもつ制御システム設計および組み込みソフトウェア開発技術との連携により，ソフトウェア開発，ハードウェア開発の双方が協調しつつ，システム全体の設計を進めることが可能となる．これにより，モデルベース開発がさらに進化し，コスト削減，設計品質の確保，機能安全検証，開発工程の期間短縮，設計資産の再利用などが加速するものと期待される．ANSYS社は，これらMBD開発の各種課題解決に貢献すべく，引き続き最新·最先端シミュレーション技術の開発と提供を目指している．