東芝は,日本放送協会(NHK)と共同で,放送局の報道やスポーツなどの中継で用いるKu帯(12~18GHz)の14.0~14.5GHz帯衛星通信向けに,運用電力80W級では世界最小となる屋外型の固体化電力増幅器(SSPA: Solid State Power Amplifier)を開発した。この装置は,冷却構造の改良により装置の体積を22.8Lに抑えるとともに,二つのユニットに分割することで,国際航空運送協会(IATA)規格に適合する高い可搬性を実現した。また,電界効果トランジスタ(FET)の発熱の傾向が異なる3か所の温度を基に利得補償を行うことで環境温度の変化やコールドスタート後の急激なFETの温度変化に適応し,高い利得安定度を実現した。
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