後瓢への鍼刺激が肩外転運動に与える影響

摘要

【目的】臨床において、後鈴への鍼刺激と同時に麻上筋トレーニングを行うことで、肩関節挙上時の運動軸が改善し、肩関節可動域が改善することをしばしば経験した。 この運動軸改善の機序を明らかにする目的で、後糸へ鍼刺激を行いながら棟上筋トレーニングを行う場面で、肩の運動軸を安定させると考えられる棟上筋、森下筋の筋活動を検討した。 【方法】対象は、本研究の内容を説明し、承諾を得た健常成人10名の非利き手とした。 Biodex system3を用いて肩内旋位で0～300まセの肩外転運動を10回行った際に凍上筋、鰊下筋、三角筋中部線维より動作筋電図を記録した。 筋電図は鍼刺激前、直後、5、′10、15分後、抜鍼直後、5、10、15分後に測定した。 鍼刺激は50m·20号のステンレス製ディスポーザブル鍼で、後糸に刺入深度5mmで行った（後硲群）。 得られた結果より各節の筋電図積分値の平均値と肩外転ピークトルクの平均値を求め、鍼刺激前を1とした時の相対値を算出し、鍼刺激前後の結果を比較した。 また、目を変えて鍼刺激せずに同様の測定を行った（無刺激群）。