ガを用いて鏡状態と透明状態を切り替える反射型の調光材料

摘要

建築物において窓は外の光を室内に取り入れるために必須である。しかし，同時に大きな熱の出入り口となっており，夏場や冬場の冷暖房負荷を増加させる主要因となってい る。そのため，窓ガラスを単板ガラスからエ コガラス（Low－Eガラス）に変えるだけで冷暖房負荷が3割から4割低減できると試算されている。しかし，このガラスは夏もしくは冬のどちらかに適するように設計されており，さらに太陽光エネルギーの約半分を占める可視光をコントロールすることができない。そのため，外気温や日射の強さに応じて，可視光を含めて光や熱の流入·流出をコントロール（調光）することができれば，エコガラスよりさらにエネルギーを節約することが期待できる。