閃くオートIDシステム：自動認識技術の総合力で,究極のサプライチェーン管理実現：1次元·2次元シンボルとRFID,ダイレクトマーキング;社会的ニーズに応える技術と標準化の現在

摘要

自動認識技術の活用に関し，通常は話題のRFIDをはじめ，個々のデータキャリアの利用を別々に考えることが多い。 しかし業務の効率化に加え，セキュリティ，トレーサビリティなど高度化する現代の社会的ニーズに応えるためには，それら全体を総合的な視点でとらえ，組み合わせて使いこなす必要がある。 そこで特集の冒頭を飾り，1次元·2次元シンボルとRFID，OCR，バイオメトリクスという各種の自動認識媒体（データキャリア）の役割から国際標準化の現状と課題，そして2次元シンボルなどの新たな応用手段として注目されるダイレクトマーキング技術まで，サプライチェーン高度化に向けた内外の最新動向を追ってみる。今回は日本自動認識システム協会の柴田研究開発センター長の話と提供資料をもとに，本誌の視点で再構成しレポートする。