小児伝染性膿痴疹に対するセフゾン~R細粒小児用10％とアクアチム~R軟膏1％併用の有効性および安全性の検討

摘要

伝染性腹痛疹と診断された16歳未満の小児を対象に，セフゾン~R（cefdinir，CFDN）細粒小児用10％（内服）とアクアチム~R（nadifl0Ⅹacin，NDFX）軟膏1％併用時の有効性および安全性の検討を行った。 安全性解析対象は113例，有効性解析対象は110例であった。 患部より細菌が分離された106例中，黄色ブドウ球菌（黄ブ菌）は98例（89．1％）から分離され，その内訳はMethichillin Susceptible Staphylococcus aureus（MSSA）が73例（74?5％），Methichillin Resistant Staphylococcusaureus（MRSA）が25例（25．5％）であった。 両剤併用時の有効率は91．8％であった。 MRSA分離例に対する有効率は68．0％で，MSSA分離例に対する有効率98．6％に比較して，有意に低かった（p＜0．001）。 MSSA73株およびMRSA25殊に対するh7VItTOの抗菌力はNDFXが最も強く，MIC9。 は共に≦0?06?g/mLであった。 経口セフェム系薬の中ではCFDNの抗菌力が最も優れ，MIC90はMSSAが0．5?g/mL，MRSAが4FLg/mLであった。 CFDNの抗菌力と有効性の関係をみると，MICが<=0．25FLg/mLの黄ブ菌が分離された症例での有効率は97．6％，同様にMICが0．5～1ug/mLでは97．1％，≧2ug/mLでは68．2％であった。