05年度74.8万枚、2強がシェア2/3

摘要

戸建て住宅用玄関ドアのデザイン傾向をよく示した資料に、日本サッシ協会が毎年定期的に編纂する「住宅用建材使用状況調査」（下表）がある。この調査はサッシ大手の営業マンがその年に建てられた全国の戸建て住宅約3,000サンプルを回って調査したもので、その信頼性は極めて高い。 玄関ドアに関する調査結果は別表の通りで、05年度は玄関の関戸率が89.6％に若干上昇、玄関ドアの材質もアルミ製が92.7％に増加した。 目立った変化を示したのがカラーだ。 前回の調査でその他の色が33.6％に上昇したため、05年度からグレー色をライトグレー（ステン系）とダークグレイ（グレー系）に分けて調査した。その結果、グレー系はライトグレー40.8％、ダークグレー9.0％、計49.8％とほぼ過半数に達した。 前回調査のグレー系が26.5％だったので、倍増に近い伸びを示した。 逆に大きく落ち込んだのが、一時ブームを巻きおこしたブラックで、14.4％に7.9ポイント低下した。 住宅のタイプ別に見ても、洋風住宅でライトグレーが45.8％、ブラックが11.7％（前回20.5％）、和洋折衷住宅でもライトグレーが36.0％、ブラックが18.5％（同25.9％）となり、ブラックからグレーへの移行が顕著に進んだ。 トステムは「グレー系の人気は確かに高いが、木目調も根強いファンが多い。 また表面柄もゴテゴテ感を嫌ってよりシンプルなデザインを好む傾向が強い」という。