緑茶需要の増加を供給面で享えている輸入茶、しかし品質面で国産緑茶との競争力はない

摘要

輸入茶は国産緑茶の三番茶クラスで今のところ国産緑茶とは競争力は心配不要。 しかし中下級茶需要に対応する国産緑茶の供給をどうするのか、具体的には「原料向け低コスト大量供給」が国内で可能かどうか、真剣に考えなくてはならない。 前回述べたように、昨今の緑茶需要の増加を供給面で支えているのが輸入茶です。 昭和50年頃までは、国内価格の上昇に対応して年間一万トンを超える輸入がありました。 しかし、その後50年代の前半にはほぼ年間四～五千トン台に、そして50年代後半から平成3年頃までは二～三千トン台に、緑茶輸入は減少していました。