海外りんご事情　市場開放されても尽きない問題

摘要

はじめに　 米農務省に貿易振興局（FAS）　 という部局がある。 1953年に設置されて以来米農産物の市場参入、市場開拓に努力してきた。 最近は、各農産物の海外宣伝事業（MAP）　 に総額9千万（108億円）と多額の補助金（2分の1）を交付、実績を上げていることで知られている。 以下その概要を　 ［GOOd Fruit Grower］誌の記事により紹介する。 貿易局　 今を去る50年前、4つの使命をおびて創設された。 ①米農業各界に現下の海外市場情報を提供する。②米農産物の海外販売（輸出）を促進する。 ③対外貿易の障害を除去する。 ④諸外国に技術支援、対外投資、借款供与、その他援助により輸入体制の整備を支援する。海外宣伝事業の予算化1980年代は各国がそれぞれ余剰農産物を抱えて輸出に専念、競争が激化して価格が下落した時期だ。 それに加えて米国内経済はインフレが進行して輸出は不振を極めた。