食品産業の環境保全対策を支える装置、技術の最前線排水処理や臭気対策からC〇_2削減、省エネ、再生、バイオガス利用まで

摘要

食品産業にとって排水処理や臭気対策はもちろん、CO_2削減、省エネ等の取り組みは、企業としての社会的責任（CSR)であるほか、循環型社会形成の観点からも避けて通れない課題だ。近年は住宅地の造成が工場周辺に及 び、工場が住宅に囲まれるケースも少なくなく、近隣住民への配慮から周辺への環境対策を強化せざるを得ない 状況も生まれている。食品リサイクル法についても平成25年度以降の再生利用等実施率の目標が以前と同水準に 設定され（暫定)、依然として八ィレベルでの対応が求められる状況に変わりはない。一方、排水'廃棄物処理では、 規制への対応に加え、再生資源化や有価物回収などの取り組みが顕在化。排水処理過程で発生するバイオガスを 自社工場のユーティリティ一設備稼働のエネルギーに利用するケ一スも増えている。そこで本稿では、食品産業 の環境保全対策を支える装置、技術にフィーチャーし、その最新動向を紹介する。