韓国施設栽培の現状と将来方向（下）

摘要

韓国における施設野菜栽培農家の特徴は、一戸当たり施設面積の小さいことが第一に挙げられる。施設野菜栽培農家のみの統計が入手できず、施設花き栽培農家を合わせた施設面積別の農家数を表－5に示す。 施設面積1ha未満の農家が全施設園芸農家の約56％を占める。 このように零細な施設栽培農家では、安定的な所得の確保、先進栽培技術および経営技法の導入、環境制御機材などの新規投資が困難になる。 しかし、2004年には1～3haの農家が約40％、それ以上の面積を有する農家が約3％となるなど、施設園芸農家の大規模化が確実に進んでいる。