地域資源活用のために耕畜連携を～中国四国地域たい肥利活用推進協議会現地検討会～

摘要

10月14日、広島県山県郡北広島町にて、農林水産省中国四国農政局の主催により「中国四国地域たい肥利活用推進協議会現地検討会～水田へのたい肥施用を中心とした耕畜連携を進めるために～」が開催された。 堆肥の利活用、飼料生産、稲ワラ交換などの推進は、耕畜連携を図る上での大きなテーマとなっている。 また耕畜連携は、地域における資源活用の肝となる取り組みでもある。 本検討会ではまず現地視察として、「大朝堆肥センター」を見学。 同センターは畜産環境総合整備車業（広島西北部地区資源リサイクル畜産環境整備事業）を利用して、平成16年11月に完成した。 施設面積は1871 m~2で、撹拝装置は日環エンジニアリング（株）のオープンロータリー式撹拝装置を使用。 管理者は酪農家3戸、肉用牛繁殖農家3戸、酪肉複合農家1戸からなる「大朝堆肥センター管理運営組合」で、これら7農家より成牛188頭（うち乳牛108頭）、育成牛72頭（うち乳牛35頭）分のふん尿が持ち込まれる。 年間の処理能力は3576 tで、堆肥にはおがくず等を混合している。 販売から散布まで組合員が行っており、販売価格は4000円／t、散布料金は2200円／10aである。 ただし、販売に関しては町から3000円／tの助成が出ている。 完成してまだ1年だが、地域の耕種農家からの需要は豊富だという。