作物の形態研究法：マクロからミクロまで急速凍結固定一凍結置換法

摘要

光学顕微鏡や電子顕微鏡で組織や細胞内部を観察するためには，切片を作成しなければならない．生の材料を薄い切片にすることは困難であるため，パラフィンや樹脂に包埋し切片にする．包埋のためには，固定、脱水、包埋などの処理を経なければならず，それぞれの過程でアーティファクトを発生する問題がある．そこで，試料を生の状態に近い像で観察することを目的に考案された方法が凍結技法である。 光学顕微鏡用にはミクロトームと冷凍機を組み合わせたクライオスタットにより凍結切片が作成される．電子顕微鏡用でも凍結技法が発展した．詳しいことば解説書を参照されたい（第11回電顕サマースクール実行委員会2000）．