誘電特性を利用した食品加工プロセスの非破壊、連続測定

摘要

誘電特性の測定には，食品内部の物理的変化を直接観測できる利点がある．また，この測定方法では，非破壊，非接触，連続測定が可能である, 従つて，製造工程中の食品の誘電特性の変化を測定することができれば，加工中の食品の状態変化をリアルタイムで－モニターすることも可能となり，食品の品質管理や製造ラインの工程管理に有効な計測手法になる．また，HACCAP等に対応した金品製造工程の定量的な加工履歴のモニタリングも可能になるけ　 一般に，食品の誘電特性はマイクロ波領域（GHz帯域）で測定されることが多い．これは，食品のマイクロ波加熱特性を明らかにすることを主な目的としているからである．本稿、では，低周波数領域（Hz～MHz）における食品の誘電特性に注目し，この誘電特性を利用した食品加工プロセスの非破壊、連続計測の事例を紹介する．