販売情報管理システムを確立した直売所―「内子フレツシユパークからり」のとりくみ

摘要

「内子フレッシュパークからり」は地域の農業を変え、女性、高齢者のやる気、生き甲斐を生み出し、農家の暮らしを一変した。タイトルにある「販売情報管理システム」は、直売所事業を導入し実践する過程で構築していったもので、情報利用だけで現在のような成果があがったものでなく、出荷農家（とくに女性）と行政とがともに考え汗を流して「直売所」を創っていった。 その過程と情報利用の内容、成果を紹介する。 内子町は、松山市から南西に40、人口1万1000人の町である。 総面積121、17平方のうち70％以上が山林で占める典型的な中山間地の農村である。 内子町の農業は、農家戸数1326戸、農地面積は1139、平均耕作面積86弓と零細規模である。 標高100～400の山腹や高台に、帯状、棚状に点在している傾斜畑で、葉たばこ、落葉果樹を中心とした農業が営まれている。