-農芸委員活動から農芸委員'会'活動へ-

摘要

大日本農会の農芸委員は明治14年（1881)， 大日本農会の発足と同時にスタートした。同年4月制定の「大日本農会規則」（下記）によ り，9月には初代の農芸委員，17科54名が選 定されている。このとき選任された委員の名をあげると，田中芳男，曲直瀬愛，練木喜三，福羽逸人，池 田謙蔵などの学識経験者に加えて,津田仙， 船津伝次平，林遠里，中村直三，田島弥平 など在野の農学者、老農も含まれている。農芸委員はその後追加され，明治15年には玉利 喜造ら，17年には酒匂常明，沢野淳ら，22年に は横井時敬，名和靖，古在由直，高峰譲吉な どが選任され，83名に達している。ただし多く が駒場農学校の卒業生で，このころから学識経験者の比重が高まっていった。