[東根リッチチェリーワイン]発売までの軌跡

摘要

私は、大学で教育.研究に従事していた時に、エダマメゃ酒米の研究を行ってきた。特に自前で品種育成した酒米を用いて、6年にわたり日本酒の試験製造を行い、育成したササニシキの心白突然変異系統から、なかなかおいしい日本酒ができることを日本酒研究会の学生さんと確かめ合った。このことは、私にとって大きな意味を持ち、定年後に酒類製造でお酒を極めたいと考えるようになった。また、私はバイオや成分育種の研究が専門であったので、単においしいお酒ということではなく、このような成分が入っているからおいしいとか、このような成分が多いから健康に良いということがいえる酒造を目指したいと考えた。簡単にいうと「飲んで健康に良い酒造り」である。そこで、酒造会社を起業することを考え、そのためにいろいろな学習を重ね、酒造会社を故郷の山形県東根市に創ろうと活動を始めた。