酵素資材の種類と応用 －酵素菓面散布技術の理論⑥－

摘要

先程、発根促進の話を実例をあげて説明いたしましたが、天恵緑肥のその他の効果をご説明します。 まず、特に苗の時期に苗の潅水に使っていただくと非常に効果的です。根の発根促進効果が当然ありますし、また、天恵緑肥を潅水すると、土が軟らかくなるという現象が起きます。 堆肥を使っていないのに土が軟らかくなるわけです。 有機質発酵肥料や、または堆肥を使うということでしたら、土が軟らかくなるのは当たり前なのですが、天恵緑肥を使うだけで土が軟らかくなるという現象が起きます。 これはなぜかといいますと、天恵緑肥の中身は菌体の塊ですので、これを施すことによって、微生物の餌になり、土の中の微生物の動きが急激に活発になります。 そうして土の中で分解しながら、腐植に変わるまでの、いわば未分解の有機質の分解が進みます。 それによって、土の中の腐植含有が高まり、また、今までがちがちに絡み合った土に、活発になった微生物が介入することによって、簡単にいえば隙間ができて、団粒構造になり、土が軟らかくなるということが実際に実証されていますので、そういった効果も期待できます。