野菜の開発技術最前線野菜の品種開発とその特性No.7 スイカの品種改良と新たな種なしスイカの生産技術の開発

摘要

スイカは南ァフリ力が原産地と考えら れており、我が国には江戸時代（寛永年間：1624-1643)に入ってきたこと が多くの書物に書かれている"。スイカ の収穫量について見てみると、1998年 に約60万トンあった数量が、2003年に 50万トンを切り、現在は約40万トンに までに低下している2)。東京卸売市場に おける大玉スイカと小玉スイカの取扱数 量の推移をみると、1975年の小玉スィ 力の取扱数量は約3000トンで、2001年 には約8700トンとおよそ3倍に伸び、 現在ではスイカ全体の約20 %を占める までになつているhttp//:www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html)。この ことは、消費者層の少家族化や単身世帯 力s増えてきたこと、生産者が高齢化して きたこと、また、小玉スイカの品質、特 に糖度や肉質が改良されてきたことが影 響していると考えられる。