モンシロチョウの観察と実験

摘要

モンシロチョウは日本の平野部でごく普通にみられるチョウであり，小学校理科の観察教材としても扱われている．成虫の雌雄の区別は簡単で，雌は雄比べ，前建つけ根の黒色郡が発達しており，麹の鼎紋もやや大きい．また，3～4月に出現する春型は，5月以降に出現する夏型に比べ，麹全体に白色の鱗粉がかかり，黒色部分が夏型ほど明瞭ではなくなる．また，近縁種のスジグロシロチョウも同様な観察?実験に用いることができる（図1）．