畜産農家の助けになる獣医師になりたい

摘要

牛の診療に携わってからまだ日が浅く、本 コーナ一に寄稿するのはおこがましく、恥ず かしささえ感じます。しカゝし、せっかくいた だいた機会なので拙筆ながら、女性獣医師と して考えていることを書いてみようと思い ます。私が働いている根室地区農業共済組合（根室地区NOSAI)の業務エリアは、北海道東端 の世界遺産の「知床」を有する自然豊かな大 地で、牧草作付面積は日本一を誇り、約28万 頭の乳牛が暮らす日本一の酪農地域です。根 室地区NOSAIでは、約90人獣医師のうち2割 弱の16人が女性です。その16人全員が10年目 以下の若手で、女性の採用が近年増えている ことが分かります。往診先の酪農家でも「最 近は女の獣医さんが増えたねえ」とよく話題 になります。