大玉の生産増の傾向強まるも需要活性化で相場は強含み

摘要

需給のうち供給面をみると、全体の羽数に大きな変化はゃられないものの、盆休みを見据えた生産調整が各地で行われたことから生産量は減少した。 加えて、8月に入り夏の暑さが全国的に本格化したため、産卵率、個卵垂の低下が顕著になり、月初めから大玉サイズを中心に少なめとなった。 下旬になっても厳しい残暑が続いたことから、産卵量の回復には至らず、生産量は低位での推移が続いた。 余剰卵の発生は少なく、逆に大玉を中心に不足感がみられた。 　 一方、需要面をみると、猛暑の影響や学校給食の中断などにより厳しい販売環境となったことから、テーブルエッグ業務筋ともに荷動きは低調だった。 しかし、中旬には盆の前倒し需要や地方都市での特売需要等があり、引き合いが活発化した。 下旬にも月末特売や外食需要の盛り上がりがみられ、また大玉の不足とMサイズ以下に対する割安感から需要が大玉から中小玉へとシフトするようになった。 加工筋では、盆直前の前倒し需要などでボイル用と割卵用ともに引き合いは堅調で、生産量の減少により原料卵の品薄感もみられた。