半導体ファウンドリ市場--半導体メーカーのファブライト戦略により順調に拡大

摘要

半導体ファウンドリとは半導体チップの製造を専門に行う企業である。発注元の半導体メーカーから設計データを受け取り、その設計に沿って半導体チップを製造する。設計から生産まで一貫して行うメーカー（IDM＝Integrated Device Manufacturer）に相対するビジネスモデルである。半導体の製造には生産設備とその管理に膨大なコストがかかり、しかもチップを製造してもしなくても、運営コストはさして変わらないという性格がある。更には最新の線幅45ナノメートル以下、300ミリウェハーに対応する生産設備に関する投資は1，000億円を超える規模になる。大規模に半導体チップを製造するメーカーでないと自社で半導体製造設備を持つのは難しくなっている。また、半導体生産においては技術的な進歩が非常に早くなっており、製品ライフサイクルも短くなっている。