固有債分解テンプレートによる高精度な画像照合

摘要

産業用画像処理においては，検査対象となる部品の位置および方向角を高精度に検出するために，予め与えたテンプレートと入力画像をサブピクセル精度で照合する処理が行われる。オーソドックスな画像照合法として，テンプレートを回転およびその中心位置をずらしながら照合を行い，照合によって得られる相関値のピーク位置から位置および方向角を特定する方法がある。しかし，方向角の検出精度を向上させるためには回転ピッチを細かくして何度も照合させる必要があるため処理時間が多くなる。これに対して，回転ピッチを大きくして相関値波形を補間推定する方法が考えられる（1）。しかしながら，この方法では補間による誤差が大きくなるため検出精度が低下する。