ラオスのインフラ事情(その1)

摘要

筆者は2011年5月より，国土交通省からラオス人民民主共和国(以下，「ラオス」と呼ぶ)の公共事業•運輸省大臣官房付け計画アドバイザー(JICA個別専門家)として派遣されている。公共事業•運輸省では，その所管業務全般(道路，河川，交通，都市整備•住宅，鉄道，航空•空港等)に渡って，新規案件の発掘，形成，既存案件の実施支援，技術的アドバイスの提供，他ドナーや開係機関との調整業務等に携わっている。本稿では，今までのラオス滞在中に得た情報や知見をもとに，主に道路，河川，交通，都市などの分野に係るラオスのインフラ整備の状況について，その概要を2回に分けて紹介する。