エッセィ: 連続立体交差事業

摘要

鉄道は近代都市発展の基礎を支えた重要な交通手段であるが、同時に地表を走行している場合、都市の分断を招く「障害物」でもある。実際、鉄道と道路が平面で交錯する場合、「踏切」が設置され、鉄道が走行する前後3動車交通を一時止めなければならない。こうした鉄道による自動車交通渋滞は、鉄道サーヴイスが上がれば上がるほど厳しくなる。日本では現在、鉄道輸送ピーク時1時間のうち踏切の遮断時間が40分以上となる「開かずの踏切」がまだ500力所以上存在している。また、結果として無理な横断による踏切内での事故も発生する。過去に比べれば大幅に减少しているとはいえ、近年でも年間で約250件、100人前後の死者(うち約4割が65歲以上)がでている。