性能規定化後に実用化された消防設備の採用事例(1)圧力制御型消火システム: インバーター制御スプリンクラーシステム

摘要

科学技術の進展とともに消火設備の研究が進み，システムや制御方式の開発が積極的に行われている。このような状況を踏まえ，平成は年6月に消防法が改正され，消防用設備等にかかわる技術上の基準に性能規定を導入することとなり，消防法第17条第3項に基づく総務大臣認定制度が設けられた。従来，消火設備においては送水圧力制御が認められていなかったが，Pビル(東京都千代田区：平成21年4月竣工)において，大臣認定を取得のうえ，圧力制御型消火システムの一つであるインバーター制御スプリンクラーシステムを採用した。本稿では，その概要および制御内容の実測結果を示すとともに，今後の展望につき報告する。%Synopsis Fire extinguishing pumps may have excessive pressures and water supply, which sometimes cause trouble by too much water. In order to avoid this, the inverter control systems were developed and adopted. Inverter control sprinkler systems were adopted in the P Building, which was completed in April, 2009. This paper reports the systems and future prospects.